シリアル通信は1本の信号線を使用して1ビットずつデータの送受信を行う通信方法です。
信号線は送信と受信でそれぞれ1組ずつ使用します。

そのシリアル通信を実現するインターフェイスをシリアルインターフェイスと呼びます。

シリアルインターフェイスは本来、ターミナル(端末)とコンピュータをつなぐために使用されていましたが、プリンタやマウス、PDAさらには各種計測機器まで多種多様な機器との接続にも使われてきました。

シリアルインターフェイス

そして次第にコンピュータとコンピュータのデータ通信目的のためにもシリアルインターフェイスは使用されるようになります。

データ通信技術が発達するとともに、相互距離が遠いコンピュータどうしの通信ニーズが高まります。
しかし、データ通信を行う際、同じ施設内のコンピュータどうしであればともかく、異なる施設間で行いたい場合、ケーブルを敷くためのコストが増大してしまいます。
そのためなるべく既存のケーブルを使用してデータ通信を実現させたいと考えるのは自然なことでしょう。

そこで使用されたのが電話回線です。

電話回線であれば、個人宅にも敷かれており、新たにケーブルを敷く必要はありません。
そして、電話回線をコンピュータのデータ通信を行うために必要となるのがモデムです。

ダイヤルアップ接続

シリアルインターフェイスはそのモデムと接続することが主な用途となっていきました。