シリアルインターフェイスは主に長距離なデータ通信を目的して発展していきました。
しかし、低コストで実装できるシリアルインターフェイスは様々な周辺装置の接続用ポート(端子)としても搭載されるようになっていきました。
ただ、その傾向は互換性を著しく損ねることになってしまいます。
シリアルインターフェイスと一口に言っても、その仕様はメーカーや装置ごとでバラバラになり、例えコネクタの形状が同じでも動かないと言ったケースも出てきてしまいました。
そこで、それらのインターフェイスに関して互換性を持たせるための規格が必要となり、アメリカのEIA(Electronic Industires Association)が1969年にシリアルインターフェイスの規格が制定されました。
その規格がRS-232Cです。
RS-232Cでは、パソコンなどのDTE(データ端末装置)と、モデムなどのDCE(データ回線終端装置)とを接続してデータ通信を行うための電気的・機械的な特性が定義されています。(DTE、DCEという用語はRS-232Cのなかで定義されたインターフェイス用語になります。)