USB(ユニバーサル・シリアル・バス )はコンピュータと周辺装置を接続するためのシリアルインターフェイス規格のひとつです。
以前は、RS-232Cがシリアルインターフェイスの代表格であり、ほとんどの装置に搭載されていました。
しかし、周辺装置との通信も高速化が求められるようになり、低速なRS-232C(規格上はケーブル長最大約15mで、最高速度20kbps)に変わる規格が生まれます。
それが、USB(ユニバーサル・シリアル・バス )です。
現在市販されているパソコンには必ずUSBポートが複数搭載されていると言って過言ではないでしょう。
USBはホットプラグ(電源を入れたまま周辺機器を接続すること)、プラグアンドプレイ(周辺機器を自動的に検出し、それに必要な設定を自動で行うこと)にも対応しています。
今のUSB機器はケーブルをパソコンに挿したらすぐに使えますが、それはUSBがプラグアンドプレイに対応しているためです。
他にも、USBにはケーブルから電源を供給するUSB給電が可能であり、USB機器を電源いらずで稼働させることができたり、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル機器を充電させる目的でも使用できます。
USBの規格は、最大転送速度の向上などを求めて何度か規格が拡張されています。
規格名 | 仕様発行日 | 最大データ転送速度 | 給電能力(5V) |
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USB 1.0 | 1996年1月 | 12Mbit/s | — |
USB 1.1 | 1998年9月 | 12Mbit/s | — |
USB 2.0 | 2000年4月 | 480Mbit/s | 500mA |
USB 3.0 | 2008年11月 | 5Gbit/s | 900mA |
2012年現在はUSB 2.0が主流になっています。